今回の本は「読んで身につくお絵かきの心得」
読むだけで、なんてなんかラッキーって感じ。
お絵描きの心得
著者は、アカデミックな教育を受けた人で、画学生の頃に講師から受けていた口伝内容を文章で伝えるって本。
あなたの描く絵は、どうして犬に見えない理由。ではじまります。
人の描き方、重心、顔の筋肉のつき方。非常に分かりやすく書かれています。
自分の中で印象に残った言葉は、写真と絵画の違い。
写真は動きのあるものの「ある瞬間」を切り取って、不安定さの中の緊張感を表現する媒体。
絵画は、主題となるモデルを中心に、一瞬でなく、数秒から数分というモデルを取り巻く「時間の幅」を閉じ込めて安定の中にストーリーを盛り込んだもの。
運動会でいえば、徒競走は写真向き、綱引きのようにストーリーを感じるのが絵画向きだそうです。
自分は、一瞬を捉えた絵を描こうとしていた感があります。
「時間の幅」を閉じ込めるという考え方は、自分にとって斬新でした。
空気感を捕らたいとい自分の考えはちょっと似ていると思うんだけど、時間の幅もちょっと意識して描いてみたいものです。
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